自分と向き合う方法

潜在意識を癒やして観念を変える方法

2023年4月13日

夕焼け
自分と向き合うための3つの取り組み」は、お読みいただけましたでしょうか。

今回は、そのうちの2つ目である「潜在意識に入り、自己理解と受容を行う」の項目にてご説明している、潜在意識を癒やしていく方法について、具体的なプロセスをお伝えします。

潜在意識を癒やしていく手順

① 潜在意識から教えてもらいたいことを決める
② 潜在意識に入るイメージをする
③「問いかけ」により、潜在意識が伝えたいことを理解する
④「自己受容」により、否定的な思い込みを解消する

① 潜在意識から教えてもらいたいことを決める

潜在意識に入る前に、まずは、潜在意識から何を教えてほしいのかについて、整理しましょう。

「問題の原因となっている観念と、その原体験を教えてほしい」

現状でご自身についての何らかの課題を自覚しているのであれば、その問題が起こっているときに覚える感情にフォーカスしてみてください。
そして、それを最初に感じたのはいつ、どのような経験だったのかを、潜在意識に尋ねてみましょう。

 

「強い感情が苦しいので、何を伝えたいのかを教えてほしい」

眠れないほどの胸の苦しみや、頭から離れないような怒りなどの強い感情が湧いてきたときは、潜在意識があなたに何かを訴えかけているときです。
そのようなときは、何を伝えたいのかを教えてほしいと、潜在意識に尋ねてみましょう。

 

「本当の気持ちや、望んでいることを教えてほしい」

何らかの判断に迷ったり、決断をしきれなくて苦しいときは、自分は本当はどうしたいのか、何を望んでいるのかということを、潜在意識に聞いてみましょう。

 

「自分自身とコミュニケーションを取りたい」

何か具体的に聞きたいことがあるという訳ではなくても、潜在意識の自分に会いに行ってコミュニケーションを取ることによって、自分自身との愛情関係が深まります。

潜在意識に入って、自分自身の姿をイメージしてください。
そして、感謝の気持ちを伝えたり、抱きしめたりしてみましょう。

目の前のあなたが、あなたにとって、何か大切なことを教えてくれることもあります。
自覚していなかった問題について、認識するきっかけとなることもあるでしょう。

 

② 潜在意識に入るイメージをする

何を見るのかを決めたら、以下の手順にて、実際に潜在意識に入っていきます。

ステップ1

薄暗くて静かな部屋で、リラックスできる体勢になる
(ソファに座る、ベッドに横になる等。
明るさが気になるようなら、目隠しをしても良い)

ステップ2

何度か深呼吸を繰り返し、体の力を抜く

ステップ3

潜在意識の奥深くへと入っていくイメージをする

潜在意識に潜っていくイメージは、何を使っても、ご自身のやりやすい方法で結構です。

以下に、例を挙げます。

 

階段を降りていく

初めての方は、この方法がわかりやすいと思います。

あなたの好きな、心地の良い場所にいるところをイメージしてください。
体の力を抜いて、リラックスします。

足元を見ると、下へ降りていくための階段があります。
覗いてみると、階段は10段あり、一番下には、扉があるようです。

階段を一段ずつ降りていきます。
10、9、8、7、6、5、4、3、2、1。
扉を開けて、中へ入ってください。

 

パイプの中を引っ張られていく

水の通ったパイプかトンネルの中に、下からロープか取手のようなものが伸びていて、それを掴むと勢いよく下に引っ張られる、というイメージをしてみてください。

一番下に着くと、あなたはどこかの部屋に居て、外へ出る扉が目に入ります。

勢いよく降りていくことができるので、素早く入っていきたい方におすすめです。

 

ゴンドラに乗って降りていく

ゴンドラやリフトなどの乗り物に乗って、ボタンを押すと、スーッと下へ降りていくイメージをしてください。

底に着いたと感じたら、目の前の扉を開けてください。

ゆっくりと安定的に降りていくことのできる、バランスの取れた方法です。

 

補足:潜在意識に繋がりやすい曲を流す

何となく心に響くと感じる音楽があれば、それを流すことによって、潜在意識に入りやすくなる可能性があります。
特に瞑想用である必要はないので、落ち着いた雰囲気でしっくり来る曲を、流しながらイメージしてみるのも良いでしょう。

 

③「問いかけ」により、潜在意識が伝えたいことを理解する

さて、潜在意識においては、「思考」ではなく、「感覚」によって情報を取得し、理解します。

その方法を、「イメージ&クエリ」によって整理し、ご案内します。

プロセス1

潜在意識に降りていって、扉を開けて中に入ると、まず何が見えるでしょうか。
浮かんできたイメージや感じたことを、そのまま口にしてみてください
※何でも構いません。間違いや気のせいだと思わずに、とにかく感じたままに言葉にしてみましょう。

プロセス2

それらに関して、わからないことについて、問いかけ(クエリ)を行います
すると、またしても何らかのイメージや体感、「感覚的な発話」といった形で、潜在意識からの回答が得られるはずです。

プロセス3

それを受けて、さらにわからないことについて、問いかけを行います。
以上のプロセスを繰り返すことによって、潜在意識があなたに伝えたい内容について、理解を進めていきます。

    「問いかけ(クエリ)」の例

  • 何が見えるか
  • それはどこなのか
  • あなたはどんな格好をしているのか
  • あなたはそこで何をしているのか
  • 周囲に人は居るか
  • 何を感じるか
  • どうしてそう感じるのか
 

▼ 実際の記録より抜粋

 

行き詰まった場合の対処法

イメージ&クエリを進めていく中で、「これは何を伝えたいんだろう」ということがよくわからず、先へ進めなくなることがあります。
そういった場合は、次のようなことを試してみてください。

見えたものを否定しない

本当は何らかのインスピレーションを得ているにもかかわらず、脈絡がない等の先入観によって、「そんな訳がない」と流してしまうことがあります。

後ですべてが繋がって理解できるようになるので、途中でよくわからないイメージが見えたときも、打ち消して別のものを見ようとせずに、そのままとらえるようにしてください。

 

「何が言いたいのか教えて」と聞く

潜在意識に対して、「よくわからなかったから、もう少しわかるように教えてほしい」とお願いしてみましょう。
潜在意識は、あなたに伝わるように、改めて説明しようとしてくれるはずです。

 

別の登場人物の目線になってみる

自分の他に別の登場人物が存在する場合は、相手の目線になって話を進めてみましょう。
別の角度から見てみることによって、自分の目線だけではわからなかったことが理解できる、ということがよくあります。

人の潜在意識はすべて繋がっているので、潜在意識の中では、人の考えていることでも、自分の考えていることのように、感覚的に理解することができるのです。

 

「潜在意識に入れているか」チェックリスト

本当に潜在意識に入れているのか、自分でよくわからないという場合は、以下のような感覚が得られているかどうかを確認してみてください。
個人差もあると思いますが、概ねこのように感じられていれば、潜在意識に入ることができています。

  • 強い感情を感じる
  • 涙があふれる
  • 何らかのイメージが浮かぶ
  • 何らかの体感がある
  • 自然と言葉が出てくる
 

④ 「自己受容」により、否定的な思い込みを解消する

以上のプロセスを経て、自分がどのような経験によって、どのような感情と思い込みを得たのかということが、具体的にわかってきます。

そうしたら、潜在意識の中で、その「自分自身」を全受容・全肯定することを行います。
そうすることで、その経験に対するネガティブな感情が癒やされて、自分自身に対する否定的な思い込みが解消されていきます。

具体的には、以下のような言葉がけや、スキンシップを行いましょう。

気持ちに寄り添う

  • 「辛かったよね、苦しかったよね」
  • 「悲しかったよね、寂しかったよね」
  • 「腹が立ったよね、悔しかったよね」
 

ねぎらいと感謝を伝える

  • 「頑張ってくれてありがとう」
  • 「あなたのお陰で学ぶことができたよ」
 

そのままの自分を肯定する

  • 「あなたは何も間違っていない」
  • 「あなたはそのままでいい」
 

愛情表現をする

  • 「愛している」「ずっと側にいる」と伝える
  • ハグをしたり、頭を撫でてあげたりする
  • 光を当てて、癒やすようなイメージをしてあげる
 

※ぜひ、以下のカテゴリもご参照ください。

 

初めから上手くいかなくても、大丈夫

これらのプロセスについて、初めからすんなりとできなかったとしても、「自分にはできないんだ…」と落ち込んだり、自分を責めたりする必要はありません。

心を閉ざしてしまっている方の場合、感情の実感が薄く、潜在意識に聞きたいことが特に浮かばないということもあります。
また、拒絶による恐怖心や緊張で、上手く潜在意識に入れない、対話が進められないということもあります。
強い自責の念によって、自分を許したり認めたりすることが、どうしてもできないということもあります。
トラウマが深くて一度では癒やしきれず、同じ経験に対して、何度も働きかける必要のあることもあります。

そのような場合でも、少しずつ進めていけば、必ず心を開いて自分を癒やしていくことができますので、どうか焦らないでくださいね。

 

お読みいただき、ありがとうございました。
あなたの人生を、いつも信じています。

 

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