最初のページをお読みいただくことで、自分自身と信頼関係を結び、幸せな毎日を送るための取り組みに、興味を持っていただけたでしょうか。
それでは早速、実践に入っていきましょう。
以下にて、自分自身と信頼関係を構築するにあたって、自分と向き合うための「3つの取り組み」について、ご説明いたします。
①「自己受容・自己優先」の姿勢を作る
② 潜在意識に入り、自己理解と受容を行う
③ 文章によるアウトプットを習慣にする
① 「自己受容・自己優先」の姿勢を作る
まず最初に必要なのは、「そのままの自分を受け入れ、大切にする」というスタンスを心がけることです。
具体的には、以下のような対応を目指します。
- 心の声に耳を傾け、寄り添ってあげる
- 感謝や慈しみの気持ちを伝える
- やりたいことを自由にやらせてあげる
- いつでも自分を最優先してあげる
- 何よりも自分自身を守ってあげる
自己否定的な観念のある人というのは、無意識のうちに、自分に対して否定的な態度を取ってしまいます。
そのため、特に最初のうちは、意識して行動を改めるようにすることが大切です。
自己否定とは、自分を拒絶し受け入れないことなので、そのような姿勢のままでは、自分自身と反目した状態が続いてしまいます。
いつも怒っている人や態度の冷たい人、小言の多い人などに対して、本音を話したり、心の奥深くを見せたいとは思えないですよね。
ですからまずは、自分に優しく接し、受け入れる姿勢を見せることによって、自分に心を開いてもらう必要があるのです。
そうすることによって、初めて自分自身と向き合うことが可能になり、潜在意識において自らの本心を知ることができるようになります。
完璧を目指さない
ただし、少しイライラしてしまったときなどに、「また自分に厳しくしてしまった」「やっぱり自分にはできないんだ…」と、自分を責める必要はありません。
そのようなときは、「キツい言い方をしてごめんね、本当はあなたのことが大好きだよ」と、きちんと謝ってあげれば良いのです。
そうすれば、ちゃんと気持ちは伝わりますので、安心してください。
人間なので、完璧になれなくても良いのです。
完璧を目指そうとすると、無力感にさいなまれることになってしまいます。
肩に力を入れずに、まずは、意識することから始めてみてくださいね。
自分に対する効果的な声掛け
特に、ショックなことがあったときや、落ち込んだりしたときは、自分との絆を深めるチャンスだと思ってください。
そのようなときは、何よりもまず、自分の気持ちや感情に寄り添ってあげることが大切です。
具体的には、以下のような声掛けをしてあげると、効果的です。
- 何でも言っていいんだよ
- 辛かったよね、苦しかったよね
- 頑張ってくれてありがとう
- あなたは何も悪くない
- あなたはそのままでいい
- 私はあなたの味方だよ
- 私だけはあなたの気持ちがわかるよ
- 私はずっと側にいる
- あなたは私が守る
- あなたを愛している
このように、自分の話をきちんと聞いてあげて、しっかりと気持ちに寄り添ってあげることによって、徐々に自分との信頼関係が築けるようになっていきます。
特に、痛みを感じたくないがゆえに、心を閉じて自分の感情を見ないようにしてしまっていた人にとって、このプロセスは非常に重要です。
これまでは、例え辛いことがあったときでも、「こんなことは大したことじゃないんだから」といった、冷たい態度で自分に接していたのではないでしょうか。
それが、このように優しい対応をしてあげると、自分は思っていたよりもずっと傷ついていたこと、そして、自分自身からの優しい言葉にとても救われるということに、気がつくはずです。
あなたは、あなた自身が自分を助けに来てくれることを、ずっと望んでいたのですよ。
最初のうちは、こういった言葉を自分に伝えることに、少々違和感や抵抗があるかもしれません。
だとしても、徐々に慣れてくるので、継続することが大切です。
やがて、意識しなくても、自然と言葉が出てくるようになっていきます。
まずはこのページを見ながらでも構いませんので、実践することから始めてみてくださいね。
② 潜在意識に入り、自己理解と受容を行う
さて、自分を受け入れる準備ができてきたところで、潜在意識に入ることを始めてみましょう。
「潜在意識(せんざいいしき)」とは、目の前の現実を知覚している「顕在意識(けんざいいしき)」に対して、より深層にあり、普段は認識していない「無意識領域」のことをいいます。
氷山のほんの一部だけが水面に出ており、後の大部分は海面下に隠れているというような説明図を、見たことはありませんか。
人の意識の95%以上は潜在意識が占めているため、自分が持っている思い込みや観念の正体を、普段のあなたは、ほとんど自覚できていないのです。
そのため、あなたの人生に影響している否定的な観念を変えるためには、潜在意識に入ってそれがどのようなものかを知り、癒やしていく必要があるのです。
もう少し詳しく言いますと、次の2つのステップを実践していきます。
潜在意識に入って対話を行うことで、ある否定的な観念を持った理由となっている、自身の「経験と感情」を理解する
「自己受容」によってその感情を癒やし、強い思い込みによって作られた、「自己否定的な観念」を解放する
以下にて、一つずつご説明します。
否定的な観念の元となっている「経験と感情」を理解する
例えば、普段はもう忘れてしまっているようなことであっても、ある出来事と当時の感情が潜在意識にしっかりと残っていて、現在のあなたの価値観や行動に大きな影響を及ぼしているということは、多々あります。
その具体的な内容を理解するためには、潜在意識に入り、「イメージ&クエリ」によって深掘りしていくことが有効です。
イメージ&クエリとは、文字通りイメージなどを用いて潜在意識内の記憶を読み取る方法であり、「クエリ=問いかけ」を繰り返すことによって、理解を進めていきます。
「問いかけ」に対する潜在意識からの回答は、イメージや体感、「感覚的な発話」などによって得ることができます。
人は、顕在意識では思考をしますが、潜在意識ではそれを行わず、感覚によって情報を取得・理解します。
そのため、潜在意識が優位な状態になると、インスピレーションが強く働き、様々なイメージが見えたり、何らかの体感を得たり、いわゆる「口が勝手に話す」という状態になったりします。
潜在意識に深く入り込めば入り込むほど、その状態は顕著になります。
そのようなときは、顕在意識の方に焦点が戻った際に、潜在意識内での記憶がぼんやりとして曖昧になることがありますが、それによる悪影響などはありません。
「自己受容」によって感情を癒やし、否定的な観念を解放する
そのようにして、ある否定的な観念の元となっている「経験」と、それに対する「感情」の全貌が明らかになったとき、あなたがその当時の自分を「全受容・全肯定」することによって、感情が癒やされ、強固な思い込みが外れます。
そして、その潜在意識による「定義」の変化は、あなたの顕在意識が知覚する現実に、ダイレクトに影響します。
つまり、それまで繰り返していた感情や行動のネガティブな条件反射がなくなり、潜在的な合意が外れることによって、他者との関係が改善します。
具体的には、激しい執着心や怒り、恐怖心などがピタリと治まったり、あなたを苦しめていた人や物事が遠ざかる、あるいはそれらと和解する、といったことが起こります。
以下にて、そのプロセスについて、具体的に例示します。
具体的な例
現状の問題
- 恋人が離れていってしまうのではないかと、いつも不安と焦燥感がある
- そのため、相手の一挙手一投足に過剰に反応してしまう
- 相手を繋ぎ止めておくために、媚びたり尽くしたりしてしまう
存在する観念
- 自分はいつか愛する人に捨てられてしまう
- 何故なら自分は至らない人間だから
観念の元となっている経験
- 母親が自分を置いて家を出ていってしまった
経験に対する感情と思い込み
- 悲しい、寂しい、不安
- 自分が悪い子だったせいでお母さんは出ていってしまった
- もっといい子にしていればよかった
自己受容・自己肯定
- 悲しかったね、寂しかったね
- よく頑張ったね
- 一生懸命生きてくれてありがとう
- あなたのせいではないよ、あなたは何も悪くないよ
- あなたはそのままでいいんだよ
- お母さんにはお母さんの事情があっただけ
- 私が迎えに来たから、もう大丈夫だよ
- 私がずっと側にいる、あなたはひとりじゃない
- あなたを愛している
現実に表れた変化
- 恋人との関係に対する切実な不安や焦燥感がなくなった
- そのため、以前よりも落ち着いて生活することができるようになった
▼ 潜在意識を癒やすための詳しい方法はこちら 「自分と向き合うための3つの取り組み」は、お読みいただけましたでしょうか。 今回は、そのうちの2つ目である「潜在意識に入り、自己理解と受容を行う」の項目にてご説明している、潜在意識を癒やしていく方法に ... 続きを見る
潜在意識を癒やして観念を変える方法
③ 文章によるアウトプットを習慣にする
特に形式や決まりを作らず、自分の思ったことや感じたこと、考えたことなどについて、率直にアウトプットする習慣をつけてみてください。
スマホやPCのアプリ、直筆、いずれでもご自身のやりやすい方法で結構なので、メモ帳やノートなどを用意し、いつでもサッと取り出して書けるようにしておきましょう。
そうすることは、以下の通り、自分と向き合うことに対して、非常に役立ちます。
- 自分の考えをまとめることができる
- 読み返すことで、自分を客観視することができる
- 書いているうちに潜在意識と繋がって、「感覚的な筆記」となることがある
- 書くことそのものが自己受容になり、気持ちがスッキリする
- 記録として、後々参照することができる(記述年月日を併記しておきましょう)
以上の取り組みによって、潜在意識との距離が近づいていく
一度に自分のすべてを受容したり、すべての観念を変えるということはできません。
ですから、焦らず、根気強く、繰り返しこれらの取り組みを続けることが重要です。
そうすると、次第に潜在意識と繋がりやすくなり、直感がよく働いたり、自分の心をより明確に感じられたりするようになります。
そのことに対して、感謝の気持ちと誠意のある行動を示すことによって、さらに自分自身との絆が深まっていくという、好循環に入っていくことができます。
そのようなコミュニケーションの積み重ねによって、自分自身との盤石な信頼関係が構築されていきます。
お読みいただき、ありがとうございました。
あなたの人生を、いつも信じています。